長居植物園植物図鑑

ハナショウブ園

ハナショウブは、アヤメ科アヤメ属の伝統園芸植物で、北海道から九州にかけて自生するノハナショウブから改良されたものです。江戸時代後期から園芸化がすすめられ、育成地ごとに江戸系、肥後系、伊勢系と各々独特な品種が育成されており、ハナショウブ園では、この3系統と、それより古い時代栽培された古種系(長井系)の花を楽しむことができます。
端午の節句にはいる菖蒲湯のショウブはハナショウブとは別物で、サトイモ科の植物です。葉の形が似ていたので、ハナショウブと名付けられました。
ハナショウブ園には、ハナショウブとよく似たアヤメやカキツバタ、キショウブも植栽しています。カキツバタやショウブ、キショウブは水生植物ですが、アヤメは陸生です。ハナショウブは水辺に生えますが、一年中、水につかっているのは良くありません。
ハナショウブ園の大池沿いには、水生植物の展示エリアがあります。絶滅危惧植物のガガブタやコウホネも植栽されています。
ハナショウブ園の見頃は5月下旬~6月初旬です。水辺に最も近づくことができ、目前に広がる水景をゆったりと楽しめるエリアです

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オニバス
オニバス

ハナショウブ園でみんなが撮った写真